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どんな人間関係でも役に立つ3つのコミュニケーションスキル

公開日:2018年03月16日 更新日:2018年10月17日

どんな人間関係でも役に立つ3つのコミュニケーションスキル

 

1、コミュニケーション能力とは?

私たちの人生において最も重要な能力のひとつでありながら、自分で学ぼうとしないかぎり、それを学び高める機会が少ないという不思議なもの、それが「コミュニケーション能力」です。

少しまわりを見回してみると、人生はコミュニケーションの連続で成立しています。
誰しも多かれ少なかれコミュニケーションを取らなければ生きていくことはできません。

家庭でも、学校でも、職場でも、コミュニケーションの大切さを説く声はあちらこちらから聞こえてきます。
なのに、学校でも家庭でも職場でも、コミュニケーションについて体系的に学ぶ機会というのは少ない、または、ほとんどないというのが現状ではないでしょうか。

この記事では、私たちに欠かせない能力でありながら、自覚的に学び高める機会が少ないというこの不思議な能力について考えてみたいと思います。
また、コミュニケーション能力の基本となるスキルやその身につけ方のポイントについても記してみたいと思います。

 

1−1 コミュニケーションの2つの側面

「コミュニケーション」の語源はラテン語の「分かち合う」という言葉だそうです。

その語源通り、辞書でコミュニケーションは「お互いに意思・感情・思考を伝えあうこと」と定義づけられています。もう一歩進めると、「意思・感情・思考を伝えあうことで、お互いを理解し合うこと」と言えるのではないでしょうか。

あなたがどんな人間なのか、何を考え感じているのかを誰かに理解してもらうこと、また、まわりの人がどんな考えや感情をもち、何を語ろうとしているのか、どのような人物なのかを理解すること、それがコミュニケーションです。

つまりコミュニケーションには次の2つの側面があることがわかります。

・相手を理解すること
・自分を理解してもらうこと

これがコミュニケーションのエッセンスです。

コミュニケーションがうまくいくと、相手を正しく理解でき、自分を正しく理解してもらうという相互理解が生まれます。
相互理解は信頼関係と建設的な関係を築くための揺らぎない土台となります。

逆に、コミュニケーションは不幸も引き起こします。
相手を理解できず、自分のことも理解してもらえないことは、誤解、無理解、すれ違い、時間やエネルギーの無駄、感情的な葛藤、対立などの要因となります。

私たちは社会的存在である以上、お互いを理解しあうことで、あらゆる活動がスムーズになり、より生きやすくなり、自分の意思を実現する可能性も高まります。

 

1−2 高いコミュニケーション能力がもたらす究極の価値

よりよいコミュニケーションがもたらしてくれるものには限りがありません。

コミュニケーションは私たちの人生に次のような大きい影響をもたらします。

・出会う人や経験、そして、その質を大きく左右する
・自分自身の願い、目標、ゆめを実現する可能性を大きく左右する
・他者を助け、社会に貢献できる能力を大きく左右する

私たちはひとりでは生きられません。
生きている以上、他者と関わり続けることになります。その関わりの質を左右するのがコミュニケーションです。

逆に、コミュニケーションの質が低いことがもたらすデメリットははかりしれません。

あなたを愛し大切にしてくれる人を深く傷つけるかもしれませんし、誤解や齟齬が生まれて不本意な関係へと発展してしまうかもしれません。
高い技術や志しがあるのに、求める仕事をする機会を得ることができなくなるかもしれません。

例えば、有名なところでは、企業が採用選考で重視する要素で「コミュニケーション能力」が第1位となっています。
https://www.keidanren.or.jp/policy/2016/012_gaiyo.pdf

就活のときに大学やセミナーで「コミュニケーション能力が大切です」と繰り返し聞かされた方も多いかもしれません。年収とコミュニケーション能力にも相関関係があることがハーバード大学を始めとする研究結果として報告されています。

では、よりよいコミュニケーションがもたらしてくれる究極の価値とは何でしょうか。

 

それは、私たちの「人生の質を高めて幸福感を増してくれる」ことです。

 

ですから、少しでもよりよい人生を歩もうとする方は、コミュニケーションについて学ばれることをオススメします。

さて、ここまで読んで「そんなことは当たり前でわかりきったことだ」と思った方はいないでしょうか。もし、そう感じた方がいたら、その方こそコミュニケーション能力を見つめなおす必要があるかもしれません。

何故なら、実は、よりよいコミュニケーションは「わかったつもりにならない」ところからスタートするからです。

高いコミュニケーション能力は、当たり前だけど困難なことを学ぶことで身につくものなのです。

 

2、コミュニケーション能力を高める

 

2−1 高いコミュニケーション能力を身につけるために知っておくべきこと

さて、それではコミュニケーション能力について、具体的に考えていきましょう。

まず理解しておいていただきたいのは、コミュニケーションには言語によるものと非言語によるものがあるということです。

言語によるコミュニケーションとは文字通り言葉によってやりとりをすることです。

非言語とは、表情、ジェスチャー、声の調子、立ち居振る舞い、姿勢、態度などはもちろん、服装やアクセサリーなどの装飾品、匂い、色、歩き方など、自分と相手が発している言語以外の情報を指しています。

私たちの服装や動き方にもまわりへのメッセージや情報がこめられていると考えてみましょう。

先ほど、コミュニケーションには「相手を理解すること」「自分を理解してもらうこと」の2つの側面があることをお伝えしました。

ここから私たちがコミュニケーション能力を高める方法の2つの側面が見えてきます。それは次の2つです。

(1)受け取ること
(2)伝えること

つまり、相手が発している情報を正確に受け取ることができる能力を高めること、そして、自分が伝えたいことを正確に受け取ってもらえるように伝える能力を高めること、この2つがコミュニケーション能力を高めるためのポイントです。

私たちは自分が考えている以上に相手が発している情報をキャッチできていません。
相手の言葉を自分なりに解釈してわかったつもりになってしまったり、思い込みで聞いてしまっていたり、相手の表情や声の調子から相手の思いを推測して決めつけてしまったりすることはよくあることです。

また、自分の思いが正しく伝わらない経験も誰しもあることだと思います。
「あぁそういうことね」と勝手に解釈されてしまったり、「よくあることだよね」と結論を出されてそれ以上理解しようとしてもらえなかったり、うまい言葉や表現が見つからずにもどかしい気持ちになってしまったり。

では、具体的に、この2つの能力を高めるためにはどうしたらよいのでしょうか。

次の項目から、この能力を高めるための2つの準備と3つのスキルについてお伝えしていきたいと思います。

 

2−2 コミュニケーション能力を高めるための2つの準備

ここまで見てきた「受け取ること」「伝えること」というコミュニケーション能力の2つを高めていくために、まず、前提として準備しておくべきことをお伝えいたします。

それは、次の2つです。

(1)自分を理解すること
(2)わかったつもりにならないこと

 

(1)自分を理解すること

これは簡単にいうと自分がどう感じているか、何を考えているか、何をしているかを理解するということです。言うは易し行うは難しではありますが、これに努力することがコミュニケーション能力を高めるために必要なことです。

自分を理解しなければ自分が何を伝えたいのか、伝えようとしているのかが見えなくなってしまいます。また、相手が発していることに対してどう感じ、何を考えているのかが自分でもわからなくなってしまいます。

こうするとコミュニケーションはマネジメント不能に陥り、自分でも何を言っているのかわからない、または、ただその場のノリだけでコミュニケーションの目的を見失ったものになってしまうことにつながります。

もちろん自分を理解するとはそれだけではなく、自分が何を大切にしているのか、どんな性格や傾向をもっているのか、長所や短所はなにか、何が好きで、何が嫌いなのかなどなど、自分について理解するように努めることです。

では、自分を理解するためにはどうしたら良いのでしょうか。
例えば、次のような方法があると思います。

・誰かに自分の考えていることや感じていることを聞いてもらう
・日記をつけたり、紙に自分の思いや考えを書き出してみる
・常に、自分がいまどう感じているか、何を考えているかを見つめるようにする
・いま自分が何をしているかに気づいているようにする
・カウンセリングやコーチングを受けてみる

私たちが提供している方法ではセルフアライメントというものがあります。
これによって、自分自身について様々な視点から思考することで、自分の軸が見つかり、自分自身と一致して生きることができます。

興味がある方は、無料メール講座「アライメント基礎9日間マスター講座」を参考にしてみてください。

 

(2)わかったつもりにならないこと

これはとても重要です。
「わかったつもり」になってしまうと私たちはそれ以上知ろうとしなくなり、自分の考えのなかで自己完結してしまいます。

「これはこういうことだ」
「私はこういう人間だ」
「あの人はこうだ」

わかったつもりになってしまうのはある意味とても楽で安心できることです。
その結論のなかに落ち着いて、それ以上考える必要がありません。

しかし、コミュニケーションという視点においては、これは致命的な欠点となります。
わかったつもりになることで相手が発していることをキャッチすることができなくなります。

先入観をもたずに、いつも、ゼロベースで見て、考えることができることがコミュニケーション能力を高める秘訣です。

思い込みで考えたり行動してしまうと相手を不在にしたまま、つまり、コミュニケーション不在のまま前進してしまうことになります。
これは得てしてどこかでつまづくことにつながります。

「あのときもっときちんと聞いておけばよかった」
「最後まで話をしておけばよかった」
「てっきり伝わっているものだと思い込んでいた」

ちょっと、ここで簡単なワークをしてみましょう。
この2つの準備を助けてくれるワークです。

まず、目を閉じてください。
そして、思考を眺めてみてください。
これだけです。

最初は1分間だけで大丈夫です。
いろいろな思考が浮かんでは消えていくと思います。
そして、1分間が長く感じられるかもしれません。

次は5分間同じように練習してみましょう。

いかがでしょうか。

音や匂いや体の感覚をいつも以上に感じるかもしれませんし、
ぐるぐると感情や思いやあちこち飛んだり移り変わるのを感じるかもしれません。

自分が認知しているものを認知することをメタ認知といいますが、メタ認知とはいま起きていることに気づく能力です。
この能力があるほど、自分を理解することやわかったつもりにならないことが容易になってきます。

逆に、メタ認知が弱いと、自分の感情や思考や相手の言動などに振り回されることが多くなったり、それらにただ反射的に反応することが増えてしまいます。

このメタ認知の状態を感じることができるのが先のワークです。
あなたは、どれだけ思考に気づいている状態を維持できるでしょうか。

 

2−3 これだけは身につけるべき3つのコミュニケーションスキル

それではどんな人間関係にも応用することが可能な3つの基本的なコミュニケーションスキルについてお伝えしていきます。

それは次の3つです。

(1)共感的理解
(2)積極的傾聴
(3)質問

これら3つは「受け取ること」「伝えること」の2つの能力の特に「受け取ること」に関するスキルとなります。
何故「受け取ること」に関するスキルが基本とされ優先されるかといいますと自分が発していることや他者が発していることを受け取ることができなければコミュニケーションは成立しないからです。

伝える能力は確かに重要です。しかし、何を伝えるのかということを自ら理解していなければ良いコミュニケーションは成立しません。
実は、他者を理解することと自分を理解することは同じコインの裏表です。他者をよく理解できないひとは実は自分をよく理解できていないのであり、自分を理解できていないひとは他者を理解することも難しくなります。

 

(1)共感的理解

共感的理解とは「相手の立場で相手のことを理解すること」です。

これは信頼関係を築くために大切な要素であり、コミュニケーションを円滑にし、価値のあるものにするための土台となるものです。

自分が話していることに対して、批判や意見を言われるだけの会話を想像してください。
あなたはどう感じるでしょうか。
おそらく自分の伝えようとしていることを理解してもらえていない、理解しようとさえしてくれていないと感じるのではないでしょうか。

共感的理解は、相手がどう感じ、何を考えているのかを相手の立場で感じ取り、理解しようとすることです。

共感的理解については次の記事を参考にしてください。

●準備中

 

(2)積極的傾聴

積極的傾聴とは「心身を尽くして対象に耳を傾けること」です。

これには3つのレベルがあります。

レベル1 自分の声を傾聴している
レベル2 対象に集中して傾聴している
レベル3 いまここで起きていることを傾聴している

まずはレベル1と2を身につけるようにしましょう。

自分の声を傾聴するとは、自分が何を感じ、何を考えているのかに耳を傾けるということです。
対象に集中して傾聴するとは、相手が何を語り、何をしているのかに耳を傾けるということです。

これはただ聞くということではありません。
心身を使って聴くということです。
目も耳も体も心も使って聴くことです。

集中して聴くことでより深く理解することができます。

積極的傾聴については次の記事を参考にしてください。

●準備中

 

(3)質問

質問とは「何かに意識をフォーカスするために疑問を投げかけること」です。

質問を活用することで「受け取る」能力は格段に高まります。
そして、質問を活用して「受け取る」ことは「伝えること」をよりスムーズに効果的にしてくれます。

まずは次の3つの質問を身につけましょう。

・「というと?」
・「他には?」
・「それから?」

「というと?」は話の内容を具体的にするための質問です。
「他には?」は話を横に広げるための質問です。
「それから?」は話を前に進めるための質問です。

この3つが自然に使えるぐらい慣れてくると相手との対話も自分との対話もより効果的なものになるでしょう。

さらに詳しく知りたい方は次の記事を参考にしてください。

●準備中

 

 

3、コミュニケーション能力を飛躍的に向上する方法

コミュニケーションスキルは重要ですが、それだけを学んでも、コミュニケーション能力を飛躍的に高めることは難しいです。

なぜなら、スキルはどこまでいってもスキルだからです。つまり、それを何の目的のために、どのように使うかが重要だからです。

例えば、包丁は人を感動させる料理を作り出す道具にもなりますし、使う人や使い方によっては人を傷つける凶器にもなるようなものです。

コミュニケーションの能力もそれを使う人によって大きく左右されます。

詳しくはまた別の機会にお伝えしたいと思いますが、一番、重要なことだけお伝えしておきます。

 

3−1 「結果」や「内容」よりも大切なのは「◯◯」

コミュニケーションには、2つの側面がありました。

 

・相手を理解すること
・自分を理解してもらうこと

 

では、コミュニケーションを通して理解し合うことで「何がどうなるのか?」「どこにつながるのか?」と考えますと、私たちとしてはこう答えざるを得ません。

 

「わかりません」

 

コミュニケーションからうまれる結果は千差万別です。どんな結果が生まれるか、それはひとや状況によって無限の可能性があります。だから「わからない」のです。

では、逆に「わかっている」ことは何でしょうか?

 

それは「目的」です。コミュニケーションをとる目的です。

どんなコミュニケーションでも必ず「目的」が存在しています。そして、この目的を「自覚」することが、コミュニケーション能力を高めるためのひとつのポイントです。

どんな目的でコミュニケーションをとっているかによって、そのコミュニケーションの中身や結果が大きく左右されます。それはスキル以上に重要で、スキルがなくても「目的」の自覚だけで、スキルをしのぐ結果を生み出すこともあります。

これについてはまた別の機会にお伝えできたらと思いますが、まずは、コミュニケーションの「目的」について考えてみることをオススメいたします。

 

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